鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

 昨今、インターネットでは「鏡の法則」なるものが流行しているようです。

 「読んだひとの9割が泣いた」という触れ込みらしいのですが、はてブのコメントを見るとほとんどが「どこが泣けるんだよ。けっ」的な内容で、べつの意味で泣けます。しかしまあ、たしかに胡散臭い話ではある。

 簡単に要約すると、息子がいじめられていて悩んでいる主婦が、「人生は自分の内面を映し出す鏡のようなものだ」という「鏡の法則」を学び、それまで軽蔑していた父と夫に感謝すると、なぜかいじめがなくなる、という教訓話なんですが、いろいろと突っ込みどころが。

 このお話のなにがおかしいって、息子がいじめられることが母親の内面を反映しているというところですね。仮にこの法則が本当だとするなら、息子がいじめられるのは息子の内面の反映でなくてはならないはず。なんで母親が感謝の心を忘れているからって息子がいじめられなくちゃならないんだよ、と。

 最終的に母親が悔い改めると息子のいじめも好転するわけですが、これじゃ母親が改悛しなければ息子はなにをしてもいじめられつづける運命ということになるわけで、話の内容が矛盾する。

 「鏡の法則」ではどんな問題も自分自身の内面を変えることによって解決できるはずなのに、この子は自分では問題を解決できないことになってしまいますから。

 でも、真に受けているひともけっこういるみたいです。まあ、感謝の心を忘れないことはよいことだと思いますが。